資産

定義

過去の取引または事象の結果として、報告主体が支配している経済的資源をいう 

経済的資源とは、

キャッシュの獲得に貢献する便益の源泉をいい、

実物財に限らず、金融資産およびそれらとの同等物を含む。

経済資源は市場での処分可能性を有する場合もあれば、そうでない場合もある。

出所:財務会計の概念フレームワーク

支配とは、

所有権の有無にかかわらず、報告主体が経済的資源を利用し、

そこから生み出される便益を享受できる状態をいう。

出所:財務会計の概念フレームワーク

例えば、

現金や預金、売掛金、

商品や製品の棚卸資産、建物や機械設備の固定資産

などである

 

資産分類_流動性

資産を流動資産固定資産に分類する。

分類基準として、正常営業循環基準と1年基準がある。

正常営業循環基準とは、資産のうち当該企業の主たる営業取引過程にあるものは、

たとえ現金化される期間が1年を超えることがあっても、

その回収期間の長短を問わず、すべて流動資産とする考え方である。

1年基準とは、貸借対照表日の翌日から起算して

1年以内に現金化される資産流動資産とし、

1年を超えて現金化される資産または現金化することを目的としない資産固定資産とする考え方である。

 

資産分類_損益計算との関係

資産と費用の関係を参照

  

資産の評価基準

評価目的と評価基準

評価基準は、資産を評価するための根拠または尺度を、

過去、現在、または将来のいずれかの時点に求めるかによって、

原価主義、時価主義、および割引現価主義の3つに分けられる。

評価とは、貸借対照表に記載する価額を決めることを言う。

 

原価主義(取得原価主義)

原価主義とは、資産評価の基礎を当該資産の取得価額に求めることである。

費用性資産で取得価額を決めると、

これを当期の費用額と時期以降の費用額(期末の資産額)に

期間配分する方法(=費用配分の原則)が採用される。

費用性資産の貸借対照表価額は、

当該資産の取得価額から当期までに費用化した額を控除した残高となる。

時価主義(市場価格主義)

時価主義とは、資産評価の基礎を当該資産の評価時点における

市場価格(購入市場または売却市場)または公正価値に求めることである。

原価主義が過去指向型であるのに対して、時価主義は現在指向型である。

割引現価主義(割引現在価値)

割引現価主義とは、資産評価の基礎を当該資産から得られるべき各期間の将来現金収入額

一定の利子率で割引いた現在価値の総和に求めることである。

これは将来指向型であり、広義の時価主義に含まれる。

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