分析対象
Jリーグに所属するJクラブを対象に、経営成績と財政状態の推移(2005年度から2023年度まで)をみる。
今回の対象Jクラブは、コンサドーレ札幌である。
経営成績と財政状態は、ともに良くないと言える。

:第112回目_20250511号
経営成績の推移(2005年度以降)
コンサドーレ札幌の営業収入は、2005年度は13億円で、以降2016年度まで10億円台で推移した。2017年度に27億円、2018年度に30億円となり、2019年度に36億円になった。2020年度にCOVID-19の影響で減少したが徐々に回復し、2023年度には最も多額な41億円になった。
また、当期純利益は、2005年度以降の19年間のうち8年で当期純利益がプラスである。
2023年度の営業収入41億円は全60のJクラブで14番目に多額であるもの、2023年度の当期純利益が4.1億円のマイナスと全60のJクラブの中で3番目に多額の損失を計上していることから、企業の活動成果を示す経営成績は良くないと言える。

出所:Jリーグ クラブ経営情報より集計
営業収入内訳と順位(J1/J2)の推移
コンサドーレ札幌は、スポンサー収入が増加しており、また、その他収入があり多額の営業収入を計上している。
2023年度のその他収入11億円の内訳は、物販収入が5億円であり、他の6億円は選手移籍に伴う収入である。コンサドーレ札幌が公表した2023年度の事業報告などはこちらにある。

参考:アルビレックス新潟の営業収入内訳と順位(J1/J2)の推移

出所:Jリーグ クラブ経営情報より集計
財政状態(純資産)の推移
コンサドーレ札幌は、2005年度に純資産▲42百万円のマイナス、純資産比率▲4%であった。その後、当期純利益の計上と増資で、2016年度末に純資産19百万円、純資産比率2%になった。2017年度に増資399百万円、2018年度に増資388百万円、さらに、2022年度に増資898百万円を実施したものの6期連続の当期純利益マイナスで、2023年度末は、純資産4百万円、純資産比率0%となっている。
2023年度末の純資産金額4百万円は全60のJクラブの中で9番目に少なく、純資産比率69%は全60のJクラブの中で8番目に低いことから、財政状態は良くないと言える。

出所:Jリーグ クラブ経営情報、JクラブのHPなどから集計

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