はじめに
2025年度にJ1リーグに所属するJクラブを、当期純利益でランキングする。

1位は、川崎フロンターレで4.3億円であった。
ここでは、はじめに、Jリーグ全体での当期純利益の推移を把握する。つぎに、当期純利益のランキングを2024年度のランキングと比較しながら考察する。さいごに、当期純利益が1位となった川崎フロンターレの損益計算書を分析する。
:第190回目_2026年9月27日号
Jリーグ全体の当期純利益
はじめに、2019年以降、Jリーグに所属する全Jクラブが計上した当期純利益合計の推移をみる。
2019年度のJクラブ全体の当期純利益は▲33億円であった。コロナ禍の2020年度には▲68億円までマイナス幅が拡大したが、その後に回復し、2024年度は4億円とプラスであった。
2025年度は、決算期変更などの影響で集計クラブが54に減少したもの合計の当期純利益が10億円と増加した。
このように、Jリーグ全体として当期純利益は回復傾向にある。
全Jクラブの当期純利益合計推移

出所:Jリーグ クラブ経営情報を集計
注:湘南、札幌、鳥取、北九州、讃岐、高知の6クラブは決算期が6月のため含めず、岡山は5か月間の業績である
J1クラブの当期純利益ランキング
つぎに、2025年度にJ1リーグに所属するJクラブでの当期純利益上位5クラブをランキングする。
1位は、川崎フロンターレで当期純利益が4.3億円(勝ち点の順位は8位)になった。2024年度の当期純利益▲6.5億円より大きく改善した。なお、Jクラブにおける過去最高額の当期純利益は、2014年度のヴィッセル神戸で計上した17億円であり、2025年度の川崎フロンターレは、歴代16番目に多額な当期純利益である。
2位は、サンフレッチェ広島で4.1億円になった。トップであった2024年度の4.7億円より0.6億円減少したが多額の当期純利益を維持している。
3位は、柏レイソルで3.3億円になった。2位であった2024年度の4.4億円より1.1億円減少したが、上位のランキングを維持している。
4位はアルビレックス新潟で2.8億円、5位は京都サンガで2.1億円である。
2025年度のランキング

注:決算月が6月の湘南を除く19クラブ(岡山は5か月間)でランキング
参考:2024年度のランキング(分析はこちら)

参考:上位5クラブの2025年度と2024年度の比較

出所:Jリーグ クラブ経営情報を集計
当期純利益1位は川崎フロンターレ
さいごに、2025年度の当期純利益1位である川崎フロンターレの損益計算書を分析する。
2025年度の営業収入は17億円増加した。これは、高井幸大選手や山田新選手などが移籍し移籍補償金等収入が10億円増加し、ACLEでの準優勝などでその他収入が7億円増加した。
一方、営業費用は4.5億円増加した。販売費および一般管理費が5億円増加、物販関連費が2億円増加、チーム人件費が1億円増加するなどで営業費用が増加したが、移籍関連費用が4億円減少したため営業費用の増加が抑えられた。
これにより、営業利益が12億円増加し、当期純利益も増加した。主に、移籍補償金等収入が10億円増加し、移籍関連費用が4億円減少した影響である。
川崎フロンターレの損益計算書比較

出所:Jリーグ クラブ経営情報を集計
今後も各Jクラブの決算をもとに、Jリーグを「会計」という視点から分析していく。
最後まで読み通していただき感謝する。

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