はじめに
Jリーグに所属するJクラブの業績(経営成績と財政状態)を、決算資料から分析する。
今回の対象Jクラブは、ロアッソ熊本である。
2024年度のロアッソ熊本は、営業収入と当期純利益が前年度から減少したが、当期純利益はプラスであり純資産は増加した。
Jリーグに所属する全部で60あるJクラブの業績と比較すると、ロアッソ熊本の経営成績は良く、財政状態はJクラブの中で中位と言える。
ここでは、2019年度から2024年度の業績推移を把握し、2024年度の業績と2023年度の業績を比較して、全60のJクラブとの関係を分析する。

:第181回目_2026年8月30日号
営業収入は2024年度に11億円へ減少(経営成績)
ロアッソ熊本の営業収入は、2019年度に9億円で、コロナ禍の2020年度は9億円に減少したが、2023年度には12億円に増加していた。
2024年度は、2023年度の12億円より1億円減少して11億円となった。主な要因は、その他収入の減少で、2023年度は主力選手の多くが他のクラブに移籍したことや、天皇杯の賞金があり多額であった影響と考えられる。公表資料はこちらである。

出所:Jリーグ クラブ経営情報より集計
当期純利益は0.6億円に減少(経営成績)
ロアッソ熊本は、2019年度は営業利益と当期純利益がプラスであった。2020年度と2021年度にマイナスプラスになったものの、2023年度は当期純利益が0.9億円、当期純利益率が7.4%とプラスに回復していた。
2024年度の当期純利益は、2023年度より0.3億円減少して0.6億円となり、当期純利益率は5.3%となった。これは、移籍補償金等収入や天皇杯の賞金が減少した影響と考えられる。

出所:Jリーグ クラブ経営情報より集計
純資産は3.0億円に増加(財政状態)
ロアッソ熊本は、2019年度に純資産1.0億円で、2020年度以降も純資産プラスを維持し、2023年度は純資産が2.4億円、純資産比率が30.5%であった。
2024年度は、当期純利益0.6億円の計上で純資産が3.0億円に増加し、純資産比率は36.2%となった。

出所:Jリーグ クラブ経営情報より集計
業績(経営成績と財政状態)まとめ
2024年度の業績を2023年度と比較すると、減収減益だが当期純利益の計上で純資産が増加している。

出所:Jリーグ「クラブ経営情報」より集計
ロアッソ熊本は、2024年度の営業収入11億円は、60クラブあるJクラブのなかで22番目に小さい金額であるものの、当期純利益0.6億円は、全Jクラブのなかで当期純利益が14番目に多額で、2020年度以降の年間平均当期純利益率1.5%は全Jクラブのなかで9番目に高いことから、経営成績は良いと言える。
また、2024年度末の純資産3.0億円は60クラブあるJクラブの中で25番目に多額であり、純資産比率36.2%は全部で60あるJクラブの中で21番目に高いことから、財政状態はJクラブの中で中位と言える。
今後も、Jクラブに関して決算資料をもとに、業績である経営成績と財政状態を分析する。
最後まで読み通していただき感謝する。

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