分析対象
2024年度にJ1リーグに所属するJクラブで、2024年度のスポンサー収入上位5クラブをみる。

:第137回目_20251102号
Jクラブのスポンサー収入合計推移
はじめに、2006年以降、Jリーグに所属する各Jクラブが計上したスポンサー収入合計の推移をみる。
2006年度から2013年度まで300億円台で推移していた。2014年に400億円、2017年度に500億円を超え、2019年度には640億円になった。コロナ禍になった2020年度には590億円と前年度比で減少したが2021年度以降に上昇し2024年度には707億円になった。
2024年度は前年度比で67億円多い774億円になり最も多額なスポンサー収入となった。

出所:Jリーグ クラブ経営情報を集計
J1クラブのスポンサー収入合計推移
つぎに、2006年度以降のJ1リーグに所属するJクラブが計上したスポンサー収入合計の推移をみる。
2006年度は259億円で2015年度まで200億円台が続いていた。2016年度に306億円と300億円を超え、2019年度には398億円になった。コロナ禍になった2020年度には352億円と前年度比で減少したが、2022年度には411億円と400億円を超えていた。
2024年度は、2023年度の401億円より88億円多い489億円と最も多額なスポンサー収入となった。主な要因は、Jクラブ数が2クラブ増加したこと、人件費が比較的高額な町田ゼルビア(2024年度40億円)とジュビロ磐田(2024年度28億円)が昇格した影響である。

出所:Jリーグ クラブ経営情報を集計
J1のスポンサー収入上位5クラブ
さいごに、2024年度にJ1リーグに所属するJクラブでのスポンサー収入上位5クラブをみる。
1位は、浦和レッズでスポンサー収入が41億円(順位は13位)になった。Jクラブにおける過去最高額のスポンサー収入は、2019年度のヴィッセル神戸で計上した74億円であり、2024年度の浦和レッズは、歴代4番目に高額のスポンサー収入である。
2位は町田ゼルビアで、2023年度の27億円(順位はJ2で優勝)より13億円増加した40.4億円(順位は3位)になった。町田ゼルビアは初めてJ1リーグに昇格しスポンサー収入が増加した。
3位は川崎フロンターレで、2023年度の35億円(順位は8位)より5億円増加した40.3億円(順位は8位)になった。
4位はFC東京、5位はジュビロ磐田である。
なお、2023年度の上位5クラブ(カッコ内はスポンサー収入)は、浦和レッズ(42億円)、川崎フロンターレ(35億円)、柏レイソル(31億円)、FC東京(28億円)、セレッソ大阪(27億円)であった。

出所:Jリーグ クラブ経営情報を集計
【参考】2024年度にJ1に所属するJクラブでのスポンサー収入下位3クラブ

出所:Jリーグ クラブ経営情報を集計

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