分析対象
2024年度にJ3リーグに所属するJクラブで、2024年度の人件費上位5クラブをみる。

:第136回目_20251026号
Jクラブの人件費合計推移
はじめに、2006年以降、Jリーグに所属する各Jクラブが計上した人件費合計の推移をみる。
2006年度から2014年度まで300億円台で推移していた。2015年に400億円、2018年度に500億円を超え、2019年度には644億円になった。コロナ禍になった2020年度以降はほぼ横ばいで推移し、2023年度に647億円と最も高額の人件費になった。
2024年度は前年度比で42億円少ない605億円になった。

出所:Jリーグ クラブ経営情報を集計
J3クラブの人件費合計推移
つぎに、2014年度以降のJ3リーグに所属するJクラブが計上した人件費合計の推移をみる。
J3リーグが創設された2014年度(J3のクラブ数11)に11億円であったが、所属チーム数の増加などにより人件費合計は増加傾向にある。2020年度は30億円(J3のクラブ数16)を超え、2022年度には39億円(J3のクラブ数18)、2023年度には47億円(J3のクラブ数20)となっていた。
2024年度は、2023年度の47億円より6億円増加した53億円で最も多額な年度になっている。増加した主な要因は、2023年度にJ3リーグに降格した大宮アルディージャの人件費が7億円、ツエーゲン金沢の人件費が4億円と多額であったためである。

*クラブ数にJリーグU22選抜、U23のチームは含めていない
出所:Jリーグ クラブ経営情報を集計
【参考】J2リーグに所属する各Jクラブが計上した人件費合計の推移

出所:Jリーグ クラブ経営情報を集計
J3の人件費上位5クラブ
さいごに、2024年度にJ3リーグに所属するJクラブでの人件費上位5クラブをみる。
1位は、大宮アルディージャで人件費が7.2億円(順位は優勝)になった。これは2023年度における全60クラブの中で28番目に高額で中程度の規模である。
2位は松本山雅で、2023年度の5.2億円(順位は9位)より0.5億円減少した4.7億円(順位は4位)になった。松本山雅は人件費を減少させたが勝ち点での順位を上げている。
3位はFC今治で、2023年度の4.2億円(順位は4位)より0.2億円減少した4.0億円(順位は準優勝)になった。
なお、4位はツエーゲン金沢、5位はSC相模原である。
なお、2023年度の上位5クラブ(カッコ内は人件費)は、松本山雅(5.2億円)、FC今治(4.2億円)、FC岐阜(3.6億円)、FC琉球(3.1億円)、ギラヴァンツ北九州(2.9億円)であった。

出所:Jリーグ クラブ経営情報を集計
【参考】2024年度にJ3に所属するJクラブでの人件費下位3クラブ

出所:Jリーグ クラブ経営情報を集計

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