分析対象
2024年度にJ2リーグに所属するJクラブで、2024年度の人件費上位5クラブをみる。
:第135回目_20251019号
Jクラブの人件費合計推移
はじめに、2006年以降、Jリーグに所属する各Jクラブが計上した人件費合計の推移をみる。
2006年度から2014年度まで300億円台で推移していた。2015年に400億円、2018年度に500億円を超え、2019年度には644億円になった。コロナ禍になった2020年度以降はほぼ横ばいで推移し、2023年度に647億円と最も高額の人件費になった。
2024年度は前年度比で42億円少ない605億円になった。
出所：Ｊリーグ クラブ経営情報を集計
J2クラブの人件費合計推移
つぎに、2006年度以降のJ2リーグに所属するJクラブが計上した人件費合計の推移をみる。
2006年度から2014年度まで、所属するJクラブ数が増加したが70億円程度から100億円程度が続いていた。2015年度はセレッソ大阪や大宮アルディージャが所属した影響などで124億円に増加し、2019年度は柏レイソルが所属した影響などで168億円に増加した。コロナ禍になった2020年度以降は減少傾向にあったが、2023年度に、清水エスパルスとジュビロ磐田が所属したことや町田ゼルビアの人件費が増加した影響などで最も多額な177億円であった。
2024年度は、2023年度の177億円より42億円少ない135億円になった。減少した主な要因は、Jクラブ数が2クラブ減少したことと、人件費が高額であった町田ゼルビアとジュビロ磐田がJ1リーグに昇格した影響である。
出所：Ｊリーグ クラブ経営情報を集計
【参考】J1リーグに所属する各Jクラブが計上した人件費合計の推移
出所：Ｊリーグ クラブ経営情報を集計
J2の人件費上位5クラブ
さいごに、2024年度にJ2リーグに所属するJクラブでの人件費上位５クラブをみる。
1位は、清水エスパルスで人件費が21.6億円(順位は優勝)になった。2024年度においてJクラブで最高額のチーム人件費は、J1の浦和レッズで計上した32億円であり、清水エスパルスの2024年度のチーム人件費21.6億円は全部で60あるJクラブの中で12位である。
2位はヴィファーレン長崎で、2023年度の18億円(順位は7位)より3億円減少した15億円(順位は3位)になった。ヴィファーレン長崎は人件費を減少させたが勝ち点での順位を上げている。
3位は横浜FCで、2023年度の21億円(J1リーグでの順位は18位)より7億円減少した14億円(J2リーグでの順位は準優勝)になった。
なお、4位は徳島ヴォルティス、5位はジェフユナイテッド千葉である。
なお、2023年度の上位5クラブ(カッコ内は人件費)は、清水エスパルス(22.5億円)、町田ゼルビア(18.1億円)、ヴィファーレン長崎(18.0億円)、ジュビロ磐田(14.1億円)、ベガルタ仙台(10.4億円)であった。
出所：Ｊリーグ クラブ経営情報を集計
【参考】2024年度にJ2に所属するJクラブでの人件費下位3クラブ
出所：Ｊリーグ クラブ経営情報を集計
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