高当期純利益J3クラブ(2024年度)

分析対象 

2024年度J3リーグに所属するJクラブで、2024年度の当期純利益上位5クラブをみる。

 :第133回目_20251005号 

Jクラブの当期純利益合計推移

はじめに、2005年以降、Jリーグに所属する各Jクラブが計上した当期純利益合計の推移をみる。

2005年度から2011年度までの7年間は、当期純利益がマイナスの年度が6回あり、2006年度は▲32億円であった。2012年度から2018年度までの7年間は、すべて当期純利益がプラスであり2014年度では過去最高額の22億円であった。2019年度以降は当期純利益がマイナスの年度が多くあり、コロナ禍の始まった2020年度には▲68億円であった。

2024年度はコロナによる影響が少なくなり全Jクラブの当期純利益合計は4億円のプラスになった。

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出所:Jリーグ クラブ経営情報を集計

 

J3クラブの当期純利益合計推移

つぎに、J3リーグが始まった2014年度以降のJ3リーグに所属するJクラブが計上した当期純利益合計の推移をみる。

2014年度以降、2015年度を除き当期純利益がマイナスであった。2023年度は当期純利益のマイナスが2億円以上のJクラブが3クラブ(SC相模原▲5.7億円、FC琉球▲3.9億円、FC松本▲2.1億円)あり当期純利益は21億円のマイナスであった。

2024年度は、当期純利益のマイナスが2億円以上のJクラブが1クラブ(FC琉球▲3.5億円)に減少し、当期純利益は12億円のマイナスとなった。

出所:Jリーグ クラブ経営情報を集計

【参考】J2リーグに所属する各Jクラブが計上した当期純利益合計の推移

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出所:Jリーグ クラブ経営情報を集計

 

J3の当期純利益上位5クラブ

さいごに、2024年度にJ3リーグに所属するJクラブでの当期純利益上位5クラブをみる。

1位は、FC岐阜当期純利益が32百万円(順位は8位)になった。2023年度の当期純利益▲67百万円より99百万円増加した当期純利益32百万円は、2024年度における全Jクラブの中では19番目に多額な当期純利益である。

2位はSC相模原で、2023年度の▲577百万円(順位は18位)より609百万円増加した32百万円(順位は9位)になった。なお、当期純利益額はFC岐阜と同額であるが勝ち点での順位が低いため当期純利益の順位は2位とした。

3位はアスルクラロ沼津で、2023年度の1百万円(順位は13位)より15百万円増加した16百万円(順位は10位)になった。J3リーグで勝ち点での順位を上げ、当期純利益は増加した。

4位はカターレ富山、5位はヴァンラーレ八戸である。

なお、2023年度の上位2クラブ(カッコ内は当期純利益)は、カマタマーレ讃岐(52百万円)、奈良クラブ(14百万円)で、愛媛FC、ヴァンラーレ八戸、FC大阪、アスルクラロ沼津の4クラブが1百万円であった。

注:同額の場合は、勝ち点の多いJクラブを上位とする

出所:Jリーグ クラブ経営情報を集計

【参考】2024年度にJ3に所属するJクラブでの当期純利益下位3クラブ

出所:Jリーグ クラブ経営情報を集計

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