モンテディオ山形

分析対象 

Jリーグに所属するJクラブを対象に、経営成績と財政状態の推移(2005年度から2023年度まで)をみる。

今回の対象Jクラブは、モンテディオ山形である。

経営成績は良く、財政状態は全Jクラブの中で中位と言える。

  :第122回目_20250720号

経営成績の推移(2005年度以降)

モンテディオ山形の営業収入は、2005年度から2008年度まで5億円から7億円で推移し、以降2021年度まで10億円台に推移していた。2022年度には22億円に増加し、2023年度には過去最高額の25億円になっている。

また、当期純利益は、2005年度以降の19年間のうち15年で当期純利益がプラスである。

2023年度の営業収入25億円は全60のJクラブで25番目に多額と中位であるが、2023年度の当期純利益0.4億円は全60のJクラブの中で17番目に多額であり、19年間のうち15年は当期純利益がプラスであることから、企業の活動成果を示す経営成績は良いと言える。

出所:Jリーグ クラブ経営情報より集計

 

営業収入内訳と順位(J1/J2)の推移

モンテディオ山形は、営業収入に占めるその他収入の割合が高く、2023年度はその他収入が12億円になり、営業収入が増加している。

2023年度のその他収入12億円について、物販収入2億円であり、他の10億円は、大会での成績に基づく賞金や選手移籍に伴う収入などが含まれると言われている。

参考:コンサドーレ札幌の営業収入内訳と順位(J1/J2)の推移

出所:Jリーグ クラブ経営情報より集計

 

財政状態(純資産)の推移

モンテディオ山形は、2005年度に純資産235百万円、純資産比率79%であった。2010年度に当期純損失を計上した影響などで一時的に純資産がマイナスになったが、その後の当期純利益の計上で、2023年度末には純資産189百万円、純資産比率20%になっている。

2023年度末の純資産189百万円は全60のJクラブの中で27番目に多額で、純資産比率20%は全60のJクラブの中で35番目に高いことから、財政状態は全Jクラブの中で中位と言える。

出所:Jリーグ クラブ経営情報、JクラブのHPなどから集計

コメント

タイトルとURLをコピーしました