町田ゼルビア

分析対象 

Jリーグに所属するJクラブを対象に、経営成績と財政状態の推移(2005年度から2023年度まで)をみる。

今回の対象Jクラブは、町田ゼルビアである。

経営成績、財政状態ともに、良いと言える。

  :第118回目_20250622号

経営成績の推移(2014年度以降)

町田ゼルビアの営業収入は、2014年度は4億円で以降2018年度まで10億円以下であった。2019年度に10億円になり、それ以降に増加し、2023年度には34億円になっている。

また、当期純利益は、2014年度以降の10年間のうち7年で当期純利益がプラスである。

2023年度の営業収入34億円は全60のJクラブで17番目に多額であり、10年間のうち7年は当期純利益がプラスであることから、企業の活動成果を示す経営成績は良いと言える。

出所:Jリーグ クラブ経営情報より集計

 

営業収入内訳と順位(J2/J3)の推移

町田ゼルビアは、2019年度以降、主にスポンサー収入が増加し、営業収入が増加している。

2023年度は、2022年12月にサイバーエージェントの藤田氏が社長に就任し、2023シーズンユニフォームの胸(メイン)スポンサーがサイバーエージェントになった影響などで、スポンサー収入が増加したと考えられる。

参考:FC東京の営業収入内訳と順位(J1/J2)の推移

出所:Jリーグ クラブ経営情報より集計

 

財政状態(純資産)の推移

町田ゼルビアは、2012年度に純資産18百万円、純資産比率11%であった。2018年度に当期純損失▲33百万円を計上したが、増資1,148百万円(全額をサイバーエージェントが引受)で2018年度末には純資産1,161百万円、純資産比率88%になった。2023年度は総資産が増加し純資産比率が53%になったが、純資産は1,179百万円のプラスになっている。

2023年度末の純資産1,179百万円は全60のJクラブの中で10番目に多額で、純資産比率53%は全60のJクラブの中で7番目に高いことから、財政状態は良いと言える。

出所:Jリーグ クラブ経営情報、JクラブのHPなどから集計

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