サガン鳥栖

分析対象 

Jリーグに所属するJクラブを対象に、経営成績と財政状態の推移(2005年度から2023年度まで)をみる。

今回の対象Jクラブは、サガン鳥栖である。

経営成績は全Jクラブの中で中位で、財政状態は全Jクラブの中で下位と言える。

  :第114回目_20250525号

経営成績の推移(2005年度以降)

サガン鳥栖の営業収入は、2005年度は4億円で以降2011年度まで10億円以下で推移したが、2012年度から2018年度まで増加し2018年度に最高額の43億円となった。その後は減少し、2023年度には25億円になっている。

また、当期純利益は、2005年度以降の19年間のうち8年で当期純利益がプラスである。

2023年度の当期純利益は1.2億円と全60のJクラブの中で8番目に多額であるが、2023年度の営業収入25億円は全60のJクラブで26番目と中位にあり、19年間のうち11年で当期純利益がマイナスであることから、企業の活動成果を示す経営成績は全Jクラブの中で中位でと言える。

出所:Jリーグ クラブ経営情報より集計

 

営業収入内訳と順位(J1/J2)の推移

サガン鳥栖は、営業収入が最も多額の43億円であった2018年度にスポンサー収入が23億円であった。2019年1月末で株式会社Cygamesとのスポンサー契約が終了した影響などで2019年度のスポンサー収入は8億円に減少し営業収入が26億円に減少した。

2023年度は、スポンサー収入が10億円でありに営業収入が25億円になっている。サガン鳥栖が公表した2023年度の事業報告概要はこちらにある。

参考:アビスパ福岡の営業収入内訳と順位(J1/J2)の推移

出所:Jリーグ クラブ経営情報より集計

 

財政状態(純資産)の推移

サガン鳥栖は、2005年度に純資産▲160百万円のマイナス、純資産比率▲105%のマイナスであった。その後、当期純利益と増資で2019年度末には純資産22百万円、純資産比率3%になったものの、当期純損失の計上で、2023年度末は、純資産▲158百万円のマイナス、純資産比率▲14%のマイナスとなっている。

2023年度末の純資産▲158百万円は全60のJクラブの中で6番目に多額なマイナスで、純資産比率▲14%は全60のJクラブの中で6番目に高いマイナスであることから、財政状態は全Jクラブの中で下位と言える。

出所:Jリーグ クラブ経営情報、JクラブのHPなどから集計

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