京都サンガ

分析対象 

Jリーグに所属するJクラブを対象に、経営成績と財政状態の推移(2005年度から2023年度まで)をみる。

今回の対象Jクラブは、京都サンガである。

経営成績と財政状態は、ともに良いと言える。

  :第113回目_20250518号

経営成績の推移(2005年度以降)

京都サンガの営業収入は、2005年度は21億円で、以降2012年度まで20億円台で推移した。2013年度から2018年度まで10億円台で推移したが、2019年度以降に増加し、2023年度には最も多額な34億円になった。

また、当期純利益は、2005年度以降の19年間のうち14年で当期純利益がプラスである。

2023年度の営業収入34億円は全60のJクラブで18番目に多額であり、19年間のうち14年は当期純利益がプラスであることから、企業の活動成果を示す経営成績は良いと言える。

出所:Jリーグ クラブ経営情報より集計

 

営業収入内訳と順位(J1/J2)の推移

京都サンガは、スポンサー収入が増加し、2022年度と2023年度に営業収入が30億円を超えている。

2023年度のユニフォームには、スポンサーである京セラ株式会社、任天堂株式会社などのロゴがある。その他収入5億円の内訳は、物販収入が1億円、アカデミー関連収入が1億円あり、他の3億円は大会での成績に基づく賞金や選手移籍に伴う収入などが含まれると言われている。

参考:セレッソ大阪の営業収入内訳と順位(J1/J2)の推移

出所:Jリーグ クラブ経営情報より集計

 

財政状態(純資産)の推移

京都サンガは、2005年度に純資産213百万円、純資産比率21%であった。その後、2010年度末に純資産が228百万円のマイナスになったものの多くの年度で当期純利益を計上し、2023年度末は、純資産636百万円、純資産比率48%となっている。

2023年度末の純資産金額636百万円は全60のJクラブの中で13番目に多額で、純資産比率48%は全60のJクラブの中で10番目に高いことから、財政状態は良いと言える。

出所:Jリーグ クラブ経営情報、JクラブのHPなどから集計

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