アルビレックス新潟

分析対象 

Jリーグに所属するJクラブを対象に、経営成績と財政状態の推移(2005年度から2023年度まで)をみる。

今回の対象Jクラブは、アルビレックス新潟である。

経営成績は非常に良く、財政状態は良いと言える。

  :第110回目_20250427号

経営成績の推移(2005年度以降)

アルビレックス新潟の営業収入は、2005年度は26億円で、その後、2022年度まで22億円から29億円で推移していた。コロナ禍の影響が少なくなった2023年度には最も多額な37億円になった。

また、当期純利益は、2005年度以降の19年間のうち14年で当期純利益がプラスである。

2023年度の営業収入37億円は全60のJクラブで15番目に多額で、2023年度の当期純利益4.6億円は全60のJクラブで3番目に多額であることから、企業の活動成果を示す経営成績は非常に良いと言える。

出所:Jリーグ クラブ経営情報より集計

 

営業収入内訳と順位(J1/J2)の推移

アルビレックス新潟は、スポンサー収入を安定して獲得したうえでその他収入を多額に獲得することで多額の営業収入となっている。

2023年度のその他収入13億円の内訳は、物販収入が6億円、アカデミー関連収入が2億円であり、他の5億円は、大会での成績に基づく賞金や選手移籍に伴う収入などが含まれると言われている。

参考:名古屋グランパスの営業収入内訳と順位(J1/J2)の推移

出所:Jリーグ クラブ経営情報より集計

 

財政状態(純資産)の推移

アルビレックス新潟は、2005年度に純資産454百万円、純資産比率35%であった。その後、当期純利益の計上で純資産プラスを維持している。2023年度は、当期純利益460百万円の計上で純資産1,326百万円、純資産比率41%となった。

2023年度末の純資産金額1,326百万円は全60のJクラブの中で9番目に多額であり、純資産比率41%は全60のJクラブの中で16番目であることから、財政状態は良いと言える。

出所:Jリーグ クラブ経営情報、JクラブのHPなどから集計

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