川崎フロンターレ

分析対象 

Jリーグに所属するJクラブを対象に、経営成績と財政状態の推移(2005年度から2023年度まで)をみる。

今回の対象Jクラブは、川崎フロンターレである。

経営成績、財政状態ともに、非常に良いと言える。

  :第108回目_20250413号

経営成績の推移(2005年度以降)

川崎フロンターレの営業収入は、2005年度は19億円で、2007年度から2014年度まで30億円台で推移した。その後に増加し2019年度には70億円になった。2020年度にCOVID-19の影響で減少したが徐々に回復し2022年度には70億円、2023年度には最も多額な80億円になった。

また、当期純利益は、2005年度以降の19年間のうち18年で当期純利益がプラスである。

2023年度の営業収入80億円は全60のJクラブで2番目に多額で、19年間のうち18年は当期純利益がプラスであることから、企業の活動成果を示す経営成績は非常に良いと言える。

出所:Jリーグ クラブ経営情報より集計

 

営業収入内訳と順位(J1)の推移

川崎フロンターレは、スポンサー収入だけでなくその他収入を多額に獲得することで多額の営業収入となっている。

2023年度のその他収入28億円の内訳は、物販収入が10億円、アカデミー関連収入が3億円であり、他の15億円は、大会での成績に基づく賞金や選手移籍に伴う収入などが含まれると言われている。

参考:浦和レッズの営業収入内訳と順位(J1)の推移

出所:Jリーグ クラブ経営情報より集計

 

財政状態(純資産)の推移

川崎フロンターレは、2005年度に純資産490百万円、純資産比率62%であった。その後、安定して当期純利益を計上して純資産比率30%以上を維持している。2023年度も、当期純利益58百万円を計上し、純資産2,651百万円、純資産比率46%となった。

2023年度末の純資産金額2,651百万円は全60のJクラブの中で最も多額であり、純資産比率46%は全60のJクラブの中で12番目であることから、財政状態は非常に良いと言える。

出所:Jリーグ クラブ経営情報、JクラブのHPなどから集計

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