分析対象
Jリーグに所属する全てのJクラブが1つの会社であったと仮定(以下、全Jクラブ)し、主要な会社の経営成績、財政状態と比較する。
今回の比較対象会社は、ハンバーガーレストランチェーン店などの事業を営む日本マクドナルドホールディングス株式会社(以下、日本マクド)である。
*全Jクラブの売上高等は、各Jクラブの売上高等を単純に合計している。また、比較対象会社は連結の売上高等を利用している。
売上高(経営成績)
14年度は、日本マクドの売上高が2,223億円と全Jクラブの売上高868億円の約2.6倍であった。
15年度から22年度まで、日本マクド、全Jクラブともに、売上高が増加傾向になっている。
23年度は、日本マクドの売上高が3,820億円と全Jクラブの売上高1,518億円の約2.5倍である。この10年で同程度の割合で売上高が増加している。
出所：全JクラブはＪリーグ クラブ経営情報、日本マクドは有価証券報告書より集計
当期純利益(経営成績)
14年度は、日本マクドの当期純利益が▲218億円で、全Jクラブの当期純利益が22億円であった。
15年度から22年度は、日本マクドは15年度を除き当期純利益を計上している。
23年度は、日本マクドの当期純利益が252億円であるが、全Jクラブの当期純利益は▲11億円のマイナスである。
出所：全JクラブはＪリーグ クラブ経営情報、日本マクドは有価証券報告書より集計
純資産(財政状態)
14年度は、日本マクドの純資産が1,477億円と全Jクラブの純資産125億円の約11.8倍であった。
15年度から22年度は、日本マクドは15年度を除き当期純利益を計上し純資産を増加させているが、全Jクラブは19年度から21年度まで3年度連続して当期純損失を計上し18年度の212億円が最も多額であった。
23年度は、日本マクドの純資産が2,267億円と全Jクラブの純資産228億円の約9.9倍であり、10年前の約11.8倍と比べると差は小さくなっている。
出所：全JクラブはＪリーグ クラブ経営情報、日本マクドは有価証券報告書より集計
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