分析対象
2023年度にJ1リーグに所属するJクラブで、2023年度の当期純利益上位5クラブをみる。

Jクラブの当期純利益合計推移
はじめに、2005年度以降のJリーグに所属するJクラブが計上した当期純利益合計の推移をみる。
2005年度から2011年度は当期純利益がマイナスの年度が多く2006年度では▲32億円になった。2012年度から2018年度までは当期純利益がプラスの年度が多く2014年度では最高額の22億円を計上した。2019年度以降は当期純利益がマイナスの年度が多くなり、コロナ禍の始まった2020年度には▲68億円になった。
2023年度はコロナによる影響が少なくなったものの全Jクラブの当期純利益合計は▲11億円とマイナスになった。

出所:Jリーグ クラブ経営情報を集計
J1クラブの当期純利益合計推移
つぎに、2005年度以降のJ1リーグに所属するJクラブが計上した当期純利益合計の推移をみる。
大きな傾向は全Jクラブ合計と同じで、2005年度から2012年度までは当期純利益がマイナスの年度が多く、2013年度から2018年度までは当期純利益がプラスの年度が多くなった。2019年度以降は、再び、当期純利益がマイナスの年度が多くなっていた。
2023年度は、J1に所属する18クラブのうち12クラブで当期純利益を計上し、合計で2億円のプラスになった。なお、優勝したヴィッセル神戸は特別利益14億円を計上し当期純利益が0.3億円になっている。

出所:Jリーグ クラブ経営情報を集計
J1の上位5クラブ
さいごに、2023年度にJ1に所属するJクラブでの当期純利益ベスト5をみる。
1位は、柏レイソルで当期純利益が4.9億円になった。Jクラブにおける過去最高額の当期純利益は、2014年度のヴィッセル神戸で計上した17億円であり、2023年度の柏レイソルは、歴代8番目に多額な当期純利益である。
2位はアルビレックス新潟で、2022年度の1.0億円より3.6億円増加した4.6億円になった。営業収入が37億円とJ1に所属するJクラブの中では高くはないが営業費用を30億円に抑え当期純利益が多くなった。
3位はセレッソ大阪で、2022年度の0.6億円よりは3.4億円増加した4.0億円になった。
4位は浦和レッズ、5位はガンバ大阪である。

出所:Jリーグ クラブ経営情報を集計
参考:2023年度にJ1に所属するJクラブでの当期純利益ワースト3

出所:Jリーグ クラブ経営情報を集計
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